火曜日, 4月 18, 2006

物事の手順について

私はかつてパソコンの出張トラブルシューティングという仕事をしていました。
現場に向かう前にあらかじめ管理センターからトラブルの内容は聞くわけですが、みなさんもご存じのとおり、同じ症状であっても様々な原因が考えられるわけです。
無数の中から原因を特定させることは、非常に困難でした。考えられる原因をセグメント化し確認が簡単な物から順につぶしていくという地道な手順を踏みます。
この基本的な手順を踏まずに作業にとりかかると大きなミスの原因になります。
代表的なミスとしてこんな例がありました。
症状
「インターネットに繋がらない」
作業報告
「ネットワークの設定を見直し及びファイアーウォールの設定の見直し等(作業時間4時間)」
結果
「原因不明」

この事例は結局はLANケーブルが抜けていただけという通常1分で解決する、ごく初歩的な原因でした。本来ケーブルの接続確認等は一番最初に確認する項目です。
すなわち、基本的な手順さえを守っていれば簡単に解決できたということになるわけです。
ただ、現場に行った担当者は日頃ネットワークの設定等が原因のトラブルにばかり遭遇していたため、基本的な手順をおろそかにしてしまっていたのです。

この基本的な手順は物の考え方についても同様であると思います。大きなセグメントから把握し、それを細分化していくという、基本的な物を考える順序です。

しかしながら、このミスを犯した担当者のように知識や経験が増えるにつれ、つい細かい部分から物事を考えてしまったりしてしまいます。

私は石田会計事務所にきてまだ1年半ですが、いつまでも基本的な順序を意識して効率的な仕事ができるよう心がけていきたいと思います。
最近、知り合いの方からパソコンのトラブルシューティングの依頼をうけて、久しぶりに思い出したので紹介してみました。

by 浦井