水曜日, 4月 12, 2006

花を育てる・人材を育てる

ガーデニングというには程遠いですが、ベランダで花を育てています。昨年は朝顔を播きましたが、肥料の量が少な過ぎて、花が咲いたのは8鉢中の2鉢だけでした。

そこで今回は、種に比べて育てやすいと言われる球根のチューリップに挑戦しています。一冬を越えて、スクスクと大きくなってきました。

花を育てるために重要なのは環境を整えてあげることです。

土壌・肥料・水・日照といった要素を適切に揃えてあげないと、私の朝顔のように枯れてしまいます。同じことが組織の人材育成にも当てはまるのではないでしょうか。

人材を集めてきただけで、環境を整備しないために、なかなか人が育たないのを、その人材の素材のせいだけにしていることが無いでしょうか?

整った職場環境・円滑な対人関係・少し高めの負荷・良好な給与・適切な休暇・相応しい地位というように、人材を育てるためには数多くのファクターが影響してきます。

もちろん、どれほどすばらしい環境を整えたとしても、育たない人材も出て来るとは思います。

しかしながら、荒れ地に種だけを播いて、花が育たない事を不思議がるよりも、少しでも育つ可能性が上がるように努力するほうが、よほど前向きな事のように思います。

経営者が、プレイヤーとしての力だけでなく、部下の環境をマネジメントする、本当の意味でのマネージャーの力を手に入れたとき、その組織はさらに素晴らしいものになることでしょう。

美しい花がベランダでも職場でも咲く日を楽しみにしています。

by 小林 雄