月曜日, 2月 27, 2006

断ったのに良い印象を

私は、かつて某住宅メーカーで営業をしていました。うれしくもご契約いただけるときもありますが、当然にそれの何倍にも及ぶお断りを経験しました。今回はちょっとネガティブではありますが断られた営業マンの心理についてお話したいと思います。

お断りを受けた場合、まず、なにが原因なのかを知りたいというのが本音であります。それは上司から追及されるからということもありますが、なによりも次に活かせないからというのが一番です。しかし、お客様はなかなか教えてはくれません。値段なのか?デザインなのか?間取りなのか?それとも私に問題があるのか?おそらく、まだ売り込まれるという気持ちがあるからだと思いますが教えてはくれません。ただその気持ちは私にもなんとなく理解することができました。

ただ中には、何回も打ち合わせをしてきたにもかかわらず、電話一本で「あんたもういいわ!」という方もみえました。理由を聞こうものならば「しつこい!」です。当時はかなり心を痛めました。

選択肢の多い中からものを購入する場合、当然お断りをするケースはあると思います。しかし、営業マンも人間なので、当然に感情もあります。私は今まで実際に会って商談を行っていたのであれば、断るときも会って断るのが礼儀だと思います。やむを得ず電話でお断りをするのであれば、それなりの礼儀が必要であると思います。

しかし、実際には断るときに礼儀を重んじる方は本当に少なかった記憶があります。ですから、逆に丁寧なお断りをうけると、お断りをうけたにもかかわらず、すごくいい人だったという印象が残ります。 つまり、ちゃんと礼儀をもってお断りをいれるだけで良い印象をもってもらえるのです。些細なことですが、どこでどんな縁があるかわからないこのご時世、細かな配慮を忘れないようにしていきたいと思います。
by 浦井