月曜日, 2月 13, 2006

危機感だけでは・・・

私はJリーグの名古屋グランパスを応援していますが、その名古屋はシーズン中盤までは中位を確保したものの、監督解任以降モチベーションを失ってしまい、あれよあれよ言う間に降格圏(16位以下)寸前までズルズルと負け続け、最終的には14位でギリギリ残留することが出来ました。

このように大迷走した昨年を考えれば、優勝争いどころか残留争いに巻き込まれかねないのに、なかなか選手の補強が進まず歯がゆい思いをしていましたが、ここにきてようやく日本代表クラスの玉田選手の名古屋移籍が決まり、少しホッとしている所です。

今年からJ2へ降格する東京Vや柏といったチームでは、昨年の主力選手が引抜きにより軒並みいなくなってしまいました。1年でのJ1復帰は思ったよりも遥かに難しいものとなるでしょう。このようにJ1チームにとってJ2への降格は、築き上げてきたものを一瞬で失わせてしまう恐ろしさがあるのです。

ただし、このように「降格したくない」という危機感だけがチームを動かしているうちは、本当の目標であるべき優勝を掴み取るのは難しいでしょう。危機感はそれが迫った時でなければ実感がわかず、また実感がわいたときには既に手遅れとなっている時も多々あります。やはり優勝を目標とした上向きのモチベーションでチームを引っ張っていかなければ、今年も昨年と同じ轍を踏むのではないかと危惧しています。

もっとも、サポートする立場の私としては「降格の危機感」でも「優勝への意欲」でも、諦めずに応援していくしかないのですが・・・

by 小林雄