木曜日, 1月 19, 2006

取引先の信用調査について

 私が過去に担当させていただいた先で、何十年も数百万円から数千万円の売掛金を回収できてないところが数社ありました。
 販売額が伸びているときは、つい与信管理がおろそかになってしまいます。そのときに私は、信用調査の重要性を感じました。
 信用調査と言うと帝国データバンクや東京商工リサーチが有名ですね。
 これらの信用調査会社の調書は、会社沿革、代表者経歴、仕入・販売状況、銀行取引、不動産と担保状況、決算書、従業員状況等が分かります。費用は、1企業当たり5万円位だと思われます。日数は概ね、1ヶ月程度はかかってしまいます。
 リスクモンスターという会社をご存知でしょうか?
 リスクモンスターは、月額基本料金が数千円で、企業情報も1,500円程度です。かなり安価に企業情報が取得できることになります。倒産確率から格付けを行っており、取引の参考になります。ただし、信用調査会社の調書ように詳細な部分までは把握できません。調書と違う部分としては、インターネットを介しての情報のため、数分で入手できます。
 急いでいるときや費用をかけたくないとき等はリスクモンスターを使い、時間はかかっても詳細に知りたいときには調書を取る等の使い分けをしていけば良いのではないでしょうか?
 どちらにしても新規取引開始や取引額が増えていくときには、何らかの調査をした方がリスク軽減に繋がると思われます。特に大口先については、回収できない場合、受けるダメージが大きいため、企業情報入手は欠かせないと思います。

by 小林 徹