火曜日, 12月 20, 2011

「モチベーション」

先日、不景気でも業績を伸ばすことで有名なコンサルタントの特集をテレビでみました。
 私が見た回のサブテーマは「社員教育」でした。
 不景気になると一般的に経費は削減対象になるのですが、「教育費」は投資と考え、利益に結びつくサイクルを確立させ「必ず」売上が伸びるという内容でした。
よくある、テーマですが、「必ず」という言葉がとても気になり、見入ってしまいました。

 食品小売店の改革では、社員全員にワインの研修を受けさせたそうです。
以前は、コストの関係で、希望者やお酒販売担当者が業務終了後、社内の詳しい人が講師となり、実施していたようですが、効果がいまいちだったようです。
改革では、業務時間内に、社員全員、専門講師を招いてのべ32時間で100種類ほどのワインの試飲、チーズなどの知識習得などを行ったそうです。
約100種類ワインをのみ比べると、産地、年代などの違いが素人からの出発でも分かるそうです。
 “商品知識が深まる→お客さんへの商品説明に自信がもてる→仕事にやりがいを感じる→モチベーション向上→お店の印象向上→売上増加”といういいサイクルを構築する過程がよくわかりました。
定期的に接客コンテストを開催し、優秀な人を表彰することにより、向上心を継続させるような仕組みも整えたそうです。

 他にも、その人が手がけたチェーン飲食店の改革などが紹介されていました。
業種や社風を大切にしつつ、研修内容が工夫されており、学ぶべき点が多くありました。
 
 強いリーダーシップのある指導者や、先見の明のある経営者の成功事例などはよくありますが、『業種を問わず』成功させていることにとても感動しました。
知識・技術の習得研修の基本はメンタル教育が大切なのだと再認識しました。
外部からの改革者は、社風に合わない事例が少なくないと思っていましたが、私の偏見であったことを痛感し、最近また人事関係の本を読み始めました。
 
by 古橋