金曜日, 10月 21, 2011

通勤ラッシュのメリット

私事ですが愛知県に引っ越してきて4ヶ月ほど経ちました。新しい環境に慣れるにつれ、以前よりも性格が穏やかになったような気がしています。
東京はあまりに人が多くてついイライラして、気づかないうちに眉間にしわがよっていることがよくありました。

朝の通勤時からストレス度はかなり高くなります。
身動きがとれないほどのぎゅうぎゅう詰めのなか、電車が揺れるたびに足を踏んだり踏まれたりしないように工夫をしながらひたすら耐えるという修行のような時間を過ごし、職場につく頃には既に疲れきっている状態でした。

車内の雰囲気も全体的にイライラ感があり、言い争いを目にすることも珍しくありませんでした。
それでもホームでの整列やエスカレーターでの右側通行など基本的なルールを乱す人はめったになく、秩序がちゃんと守られていたように思います。

東日本大震災が起きた日、電車が夜中まで動かなかったので、とにかく家の方向に向かって大勢の人々に混じって歩きました。
誰もが黙々と並んで歩いているので、帰宅したのが夜中の3時半という異常事態ではありましたが、混乱によるストレスというものはそれほど感じませんでした。

小さな土地に大勢の人が住むための工夫は自然と身についていて、緊急時でも秩序を守ることが難なくできたのだろうと思います。
そう考えると普段の人混みによるストレスは悪いことばかりではないという気がしました。
忍耐力が自然に身に付くというプラス面があるのだと振り返ってみて思います。

往復2時間のラッシュからの解放はうれしいですが、せっかく得た忍耐力を維持するため、通勤時に使っていたエネルギーを何か有意義なことに注ぎたいなと思っています。


by 鈴木