金曜日, 6月 03, 2011

キャラクター化

 毎日の電車通勤のなかで周りの人を見ていてに気がついたのは、かなりの確率でキャラクターグッズを人々が身につけているということです。
意識して見てみると、子供たちや学生に限らず、大人もキャラクターを様々な形で持っていました。
考えてみると動物や乗り物、お天気マークまでも擬人化されキャラクターとして可愛らしい形をして生活に溶け込んでいます。 定期券にでさえキャラクターがついているので、自分であえてグッズを購入していない人でも、いつの間にか持っているということになります。

 キャラクターというと私が子供の頃、父の仕事の関係で外国の方を家に招待した時の事を思い出します。
会話の中で、「蛸(タコ)」を説明する際、絵を描いてみたのですが全く蛸と認識してもらえなかったということがありました。
私の描いた蛸は赤くて頭が丸く、口がひょっとこのように突き出ていて足が八本、日本人なら誰もがソレが何であるか認識できるものです。(よくたこ焼き屋さんにあるような絵です)
やっと蛸であると通じた時に、相手の外国の方が描いてくれた蛸は、茶色で頭が小さい代わりに、足が長くかかれたとてもリアルなもので 、その時に初めて、自分の頭に想像していた蛸は擬人化された、キャラクター化されているものだということに気づきました。
知らぬ間にキャラクター化されたものが自分の中での蛸の認識になっている事に気づいた時の驚きを今でも良く覚えています。

 日本ではキャラクターグッズが溢れているということは周知の事実ですが、商品にキャラクターが付くということに留まらず、生活のあらゆる部分に潜り込んだ結果、人の意識の中までキャラクター化が進んでいるというのは、文化として根付いている何よりの証拠だと感じました。

by 加藤