月曜日, 6月 06, 2011

魚のつかみ取り大会

先日、地元で観光客向けに魚のつかみ取り大会があり、もの珍しさも手伝って多くの人で賑わっていました。わたしも、主催者側の手伝い半分・お客さんとしての魚目当て半分ではりきって参加しました。

 網の両端についたつなを引っ張って魚を引上げる「地引網」という方法で行なうのですが、参加した100人超の人が左右の2列に分かれ、魚のたくさん入った網を思い切り引っ張ります。どちらかに力が偏ると、網がゆがんで魚が逃げてしまうため、左右が均等になるように指示を出しながらの作業です。興奮状態の人たちに旗や笛で指示を与えるのは、なかなか大変なもので、思うように言うことを聞いてはくれません。なんとか参加者が疲れすぎず飽きのこないうちに終わらせるようにと、そのタイミングに気を遣いました。

 “少ししか獲れなかったらどうしよう”という心配をよそに、引上げてみると予想以上にたくさんの魚が入っており、みんな喜んでいるだろうと思ったのですが・・・
最近の子供は生きた魚が恐いと言って、つな引きはできても、つかみ取りはできない子が多いようです。つなを引いていたときの、さっきまでの笑顔がすっかり消えていました。なんだか後味の悪い思いをさせてしまって可哀想だったかなと思ったのですが、実物の魚を知らずお刺身が泳いでいると思い込んでいる子供もいるという話を聞いたことがあり、そんな子供にとっては大事な経験だと思いました。

私自身、初めて企画する側の立場に立って参加したのですが、参加者みんなが楽しんでいるかなとか、次の作業がスムーズに流れるようになど、普段は気に留めないようなことに神経を使い、いつもとは違った視点で見ることができました。これからは自分が催しものに参加するときは、主催者側の視点でも見てみると発見があり面白いかもしれないなと思いました。

by 板谷