金曜日, 6月 10, 2011

今の自動車税に思うこと

毎年5月末は自動車税の納期限です。
私の自宅にも5月2日に納税通知書が届いており、毎年のことなので深く考えず封筒を開けてみたのですが・・・。
開けてびっくり、昨年よりも多い金額が記載されていました。
これは間違いではないかと思い、調べてみたところ、平成10年3月新車登録のマイカーは今年から税額が増えることがわかりました。

この措置はグリーン化税制と呼ばれるもので、平成14年度から実施されております。
一定の燃費や排出ガス基準をクリアした新車は、その登録の翌年度分が50%減税になる制度です(愛知県の場合)。
その反面、ガソリン車で新車登録から13年(ディーゼル車は11年)を経過したものは、10%の増税になります。
減税の方は覚えていたのですが、増税についてはうっかり忘れておりました。

それにしても、この「グリーン化税制」、環境にやさしいものは減税、環境負荷の大きいものは増税という趣旨ですが、古い車を乗り続けることが環境によくないという前提が何かしっくりきません。
車は限りある資源で作られていますので、それほど低燃費でなくても、なるべく長く使う方が環境にやさしいと思います。
それに、車の製造過程でも、リサイクルをするにも、エネルギーを使用して環境に負荷をかけているわけですから。

学校では、「物は大切に使いなさい。なるべく長く使いなさい。」という教育をされていると思います。
それがエコロジーの基本だと思いますが、税制がそれに逆行するようでは問題です。
元々、景気対策の側面もあったかと思われますが、気分良く、愛車を乗り続けられるような制度になってほしいなと思いました。

by 加古宗利