木曜日, 11月 01, 2007

ありがとうございました

 私は10月末を持ちまして石田会計事務所を退職いたします。理由は来年の夏に結婚をすることを前提に大阪へ移住するためです。

 石田会計事務所にはちょうど3年間お世話になりました。受験勉強として税法の勉強をして入所したものの、会計事務所での実務経験がなかった私にとっては衝撃の連続でした。
 その中でも、会計事務所とは形式にのっとった決算書の作成と、それに基づいた申告書を作成すればよいと思っていた私にとって、「それではどこの会計事務所でやってもらっても一緒じゃないですか?自分だからできるサービスや、お客様にとって一番よいと思われる決算の方針をお客様の立場に立って考え、提案型のサービスを提供しなければ意味がないですよ」という石田の指導は衝撃的でした。
 まだまだ技術的にも学ばなければならない部分はたくさんありますが、この精神は石田会計事務所に所属していた証として、今後の私の会計人として最も大事なものとしていきたいと思います。

 また、この3年の間に、様々な経験をさせていただきました。
 なかでも印象深いのが経理代行の業務でした。具体的には経理担当者が抜けた年商20億円規模の会社に、経理担当者として中に入り、パソコンを有効活用することで経理の効率化を図るという業務でした。
 普段からいろいろな会社の会計のチェックをさせていただいておりますし、また通常の業務の中でもパソコンを工夫して使うように意識をしているため、実際に担当するまでは特に普段と変わらない業務だと思っていました。

 しかし、実際に担当すると新しい経験ばかりで、皆様から見れば「そんなの何がめずらしいの?」と思われるかもしれませんが、私は生まれて初めて手形と小切手を切りました。
 また、山のように届く請求書の管理や、売掛金・預金・手形などの管理についても、「このように管理してくださいね」と御指導させていただいてはいたものの、実際に自ら体験することは初めてでした。
 机上の空論というわけではありませんが、自ら体験したことでその責任の重さと管理の重要性や、皆様がお悩みになっている資金繰りの大変さについても実感することができました。
 会計事務所に勤務しているだけでは、このような体験はなかなかできませんので、本当に貴重な経験ができたと、大変ありがたく思っています。
 ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 3年間を振り返ってみると、自分自身が満足のいくサービスを提供できなかったという印象が強く、担当させていただいたお客様には申し訳ない気持ちで一杯です。
 しかし、そんな未熟な私を温かく迎え入れて下さり、また真剣に接してくださったお客様には、本当に感謝しております。

 担当させていただいたお客様、そして事務所のみなさん、3年間本当にありがとうございました。

by 浦井