金曜日, 10月 05, 2007

『事務所の就業規則』

先月から石田会計事務所の就業規則の作成に取り掛かっています。

本来、就業規則の作成は、経営者が法律を守った上で、自由に作ることができるものですが、今回はスタッフの声を反映させながら作成できる機会に恵まれました。今後のスタッフの増員や職場での労務トラブル防止のためにも、お互いにとってベストの規則を作れるよう努力していきたいと思います。

就業規則に関する参考書の中に、「就業規則には3つのレベルがある」という、とても共感できる内容がありました。

まずレベル1は、助成金の申請や従業員が10人に達したことにより、形式上、就業規則の作成が必要となり、雛形を丸写しで作成してしまうケースです。私も作成し始めてから気付いたことなのですが、雛形の就業規則は、従業員に有利なように作成がしてあることが多いのです。そのため、この規則だと、もし仮に従業員との争いごとになった場合には、経営者側が敗れてしてしまうことが非常に多いそうです。

次にレベル2は、トラブルの予防やトラブルが起きたときの解決手段として規則が活用できるケースです。この状態であれば、会社を守るという観点でみれば、十分であると書かれています。私も当初は、このレベルでの作成を考えていました。ただレベル3の内容を見て、これではまだまだ不足しているなと感じました。

そのレベル3とは、職場で働く従業員のやる気を起こさせる規定(例えば、リフレッシュ休暇や、賞与をポイントで客観的に評価できる規定)や、安心を与える規定(例えば、有給休暇を消化できるように、その一部を計画付与する規定や、慶弔規定の充実)を設けることで、従業員の仕事に対するモチベーションを上げ、その結果として売上げ増加へとつながると、その本には書かれていました。確かに、福利厚生が充実し、客観的な評価で給与を頂ける職場は、働き甲斐がありますし、私もそんな職場を望んでいます。

まだ作成の初期段階にありますが、スタッフと経営者にとって理想の規則を作ることがすごく大変だなと感じています。なるべく早く事務所内で話し合えるたたき台を作成し、修正を加えながら、少しずつでも理想の規則に近づくものが出来ればと思っています。

就業規則の作成が終わりましたら、是非一度、石田から社労士として第一線でご活躍をされている複数の有名な先生方を紹介してもらい、ご意見を頂く予定となっております。どのような評価を頂けるのか、楽しみにしています。

完成しましたら、またご報告致します。

by 鈴木