火曜日, 8月 22, 2006

情報格差

 先日飛行機のチケットをWebから予約した際、以前叔母が会社を休んでまでカウンターへ出かけて購入していたことを思い出しました。便利になったなあと思う反面、叔母のような存在は決して少数だと思えず、久しぶりに情報格差という単語が頭をよぎりました。

 私は学生時代に「情報」と名の付く学科で学びました。ただし、入学時のパンフレットに「テクノレディーを目指して」などと今では考えられないキャッチコピーが載っていた時代です。情報検索やコンピュータを使用した調査研究等を学びました。現在でも検索手法等は大きく変わっておらず、その時学んだ知識は今でも日々の生活や業務に役立っています。

 自分が疑問に思ってることや不便だと思ってることの解決策は、たいていインターネットで見つけることができる世の中です。このような情報通信の発達は良いことばかりではなく、必要な情報へ到達できる人と到達できない人との情報格差をさらに広げてしまうという悪循環も生じさせています。ちょっとの好奇心と軍資金があれば、格差は埋まっていくと楽観するのは、既に手段を得ている者の驕りでしょうか?

 件の叔母は携帯電話は使いこなしているようですが、コンピュータは「壊してしまいそうだから」触ることができないそうです。コンピュータは物理的によっぽどのダメージを与えない限り簡単には壊れないと説明しても「パソコンが家電並みに誰でも使えるようになるまでは買わない」と言っています。残念ながら後数年の内に、そんな素敵なパソコンが登場するとは思えません。その時まで私が必要な情報をプリントアウトして手渡しする日が続きそうです。

by 宮内