金曜日, 5月 26, 2006

監査法人への出張

4月中旬から約半月間、某監査法人に出張して監査のお手伝いをしてきました。

監査というのは、ご存知の方も多いでしょうが、上場企業や資本金5億(または負債200億)以上の会社が決算をするに当たって、公認会計士のチェックを受けて、正しい決算を行っていることのお墨付きを受けることです。

大企業を相手にしますので、何人かの会計士がグループを組んで、勘定科目を分担して中身を精査することになります。
私は会計士補に成り立ての人が担当する易しい勘定科目と、専門分野の税金を割り当ててもらったのですが、普段の税理士業務と全く勝手が異なり、最初は戸惑うことが多々ありました。
グループの会計士さんや会社の経理の方たちに助けていただきながら、なんとかこなすことができました。

特に法人税の申告書のチェックでは、適用を受けることが出来る特別控除に気が付き、税額を減らすことが出来たために、その会社の経理部長から「上層部のしがらみがなければ、顧問税理士を変わってあげても良かったんだけどね(笑)」とお褒めの言葉もいただきました。

最近、中央青山や港陽といった監査法人の不正が見つかり会計不信が大きく騒がれていますが、私の参加させていただいた会計士さんたちは、本当に夜遅くまで熱心に、正しい決算を作り上げようとの意気でお仕事をされていました。

優秀な会計士さんたちと知り合う事ができ、また、大企業の経理というものがどういうものかを実感することができ、このような機会を得られた事を感謝しています。

P.S.出張の間、私の担当のお客様方にご不便をおかけしたことをご理解いただき、本当に申し訳なく、また感謝いたしております。

by 小林